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アーユルヴェーダの体質論:そのつぎのお話

今日は体質論の続きのお話し。

プラクリティという人がそれぞれ持って生まれた体質があるということを先日お伝えしました。

このもともと持っている体質を知ることで、どのような生活し、どのような食べ物を食するのがよいのかがわかり、健康維持増進のための生活プログラムを組み立てることができることもお話ししました。

ところが、ここで大きな問題が立ちはだかります。このプラクリティ、そう簡単に判断できるものではないのです。

インドの治療院のドクターでさえ、一度や二度診ただけの患者のプラクリティを正確に言い当てることは難しいといいます。

なぜなら、プラクリティは、その人が生まれてから子供時代までの状態をしっかり把握する必要があるからです。

子ども時代の自分の体の状態を正確に覚えている方、どのくらいいらっしゃいますか?

体質診断の基準の中に、性格診断のような質問が含まれていますが、まったく何の偏りもなく、こうありたい自分ではなく、本当の自分のことを飾ることなく答えられる人はどのくらいいらしゃるでしょうか。

その人のことをよく観察して、その人と長く付き合ってみて、それでもプラクリティを診断するのは素人にはなかなか難しいと思います。

インドのアーユルヴェーダドクターは脈診や時には占星術などと合わせて、卓越した技術と経験を駆使してプラクリティを診断するそうです。

ですので、少しアーユルヴェーダをかじっただけでは、正しく診断できるのものではないのです。

楽しみの一つとして、あるいは、大まかにご自身の体質の傾向を知るという意味で、アトラクション的に、軽い気持で体質診断に挑戦するのは全く問題ないと思いますし、気楽に一度挑戦されるとよいと思います。

けれど、その結果にしばられないようにして欲しいのです。体質診断テストで出た体質は必ずしも正しいとは限らないからです。

判断するのが難しいプラクリティよりも、私が大切だと思うのはヴィクリティです。

ヴィクリティとは、今現在の体の状態・体質のことです。

例えば、最近仕事が忙しくてあっちこっち飛び回っていて、肌も乾燥していて、睡眠不足で疲れが溜まっている人はヴァータ=風の要素の働きが強くなりすぎた状態、つまり、ヴァータ体質に傾いていると言えます。

このように、今の体や心の状態から読み取れる体質のことをヴィクリティと呼んでいるのです。

不健康へと傾きかけた心身を健康状態に戻すためには、まずこのヴィクリティを判断することがとても大切になってきます。

この続きは、また。

最後までお読み頂きありがとうございました。
with sincere gratitude