アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダの体質論ことはじめ ドーシャ1

アーユルヴェーダの体質論は
アーユルヴェーダの根幹を支える理論です。

アーユルヴェーダを生き方や暮らしに
取り入れて活用したいという方には
まずはこれを知って頂きたい!という大事な理論です。

アーユルヴェーダ特有の体質論とは、
トリ・ドーシャ説

トリ・ドーシャ説は、
人間の体を3種類の生理機能を軸としてとらえる考え方です。

トリ・ドーシャ。
まずは、
この聞きなれない言葉そのものの意味から説明しましょう。

・トリ=3
3種類の生理機能を表す3です。

・ドーシャ=病素 増えやすいもの

さて、
トリ・ドーシャ説。
3つのドーシャとは、
VATA ヴァータドーシャ(ワータとも発音されます)
PITTA ピッタドーシャ
KAPHA カパドーシャ(カファとも発音されます)

普段はドーシャという言葉をつけずに
ヴァータ・ピッタ・カパと呼んでいます。

この3種類の生理機能が
体内で丁度良いバランスで
良い質を保って働いていることが
心と体が健康でいられる条件となります。

逆に言うと、
この3つのバランスが崩れてしまうことが、
病気の原因となるということなのです。

つまり、この3種類は健康の素でもあるけれど、
逆に病気の素でもあるわけです。
だから、これを病素=ドーシャと呼んでいるのですね。

この3つのドーシャのバランスは
実はとても繊細なのです。

もともとは自然界に働いている
要素・エネルギーを3つに分けて
それをそのまま人間に当てはめているのが
トリ・ドーシャ説。

とても繊細なバランスで働いているドーシャは
自然界の変化や環境の変化に敏感です。

季節、一日の時間、食事の内容、年齢などによって
私たちの体内で働くドーシャのバランスは
簡単に影響を受けて不安定になってしまいます。

とても簡単に乱れてしまうドーシャのバランス。

これを 個人個人で
・日々の生活習慣の改善、
・季節の過ごし方
・食事
などを通して 
バランスが崩れないようにする
あるいは
崩れかけたバランスを調整する。

そして
崩れてしまったバランスは
アーユルヴェーダ治療院やトリートメント施設に行って
治療やトリートメントを受けることで、
もとに戻してあげる。

こうした方法で、
心と体を良い状態に保ちましょうというのが
アーユルヴェーダの考え方なのです。