はじめに

はじめに

アーユルヴェーダ日常活用館へのご来館
ありがとうございます。

私がアーユルヴェーダに出会ったのは2012年。

以来8年間、
アーユルヴェーダセラピストとして活動をつづけながら、
今の日本でのアーユルヴェーダの伝え方を
私なりに考え続けてきました。

アーユルヴェーダは
5,000年の歴史があるインドの伝統医療です。

残念なことに、この説明だと
アーユルヴェーダの根幹にある
時も場所も越えて
誰の人生にとっても役立つ知恵を
お伝えできていないと思います。

インド起源の医療が日本人の役にたつのか?
5,000年の歴史などという古式ゆかしき伝承医学が、
近代西洋医学全盛の今の時代に必要なのか?

そんな疑問を持つのはごくごく当然。
私もはじめはそんなことを考えたものでした。

けれど、
アーユルヴェーダを勉強し続ける中で
アーユルヴェーダとは、
病気の治療や健康維持という医療の枠を越えて
人の一生、生き方についての示唆に富む
壮大な人間の取り扱い説明書のようなものだ
ということを知りました。

アーユルヴェーダの教えの根底に流れているのは、
・自分に向き合い、自分の性質を知ること
・もともと誰もがもっている自分のセンサー・五感を整えること
・はるか昔から続いてきた自然と調和して生きることを思い出すこと
の大切さ。

これらを現代風に表現すると
自分探し

自然治癒力・自己免疫力
ということになりますでしょうか。

誰もが知りたい
自分は何者なのか
どう生きるべきなのかという
人生の問いを解くヒントを
アーユルヴェーダは与えてくれます。

精神的な病にも身体的な病にもかからずにいたい
病気を抱えることになっても上手くつきあっていきたい
そんな誰もがもつ願いをかなえるために
日常の生活の中で実践できる養生法を
アーユルヴェーダは示してくれます。

アーユルヴェーダは、
サンスクリット語で書かれた
膨大な古典書で成り立っています。

文明も時代背景も環境も全く異なる
はるか昔に書かれた古典書ですので、
そのまま読んでも理解できないことがたくさんありますし
そこに書かれた薬草や食べ物は
今の時代に手にするものとは同じではありません。

今の日本に生きる私たちが
アーユルヴェーダを活用しようとする場合に、
古典書そのままを実践するのは難しい面があります。

古典書のままではなくて、
そのエッセンスを取り出して、
今の時代の日本に合った形で取り入れる
という姿勢が必要だと痛感しています。

このミュージアムは、
・アーユルヴェーダを活用してもらうこと
・アーユルヴェーダについて知ってもらうこと
の2つを大きな目的としています。

ミュージアムとしたのは、
私が美術館・博物館が好きだからという単純な理由から。
いろいろなテーマでまとめられた展示室を巡るスタイルを
この空間でも再現できないかなと思ったのです。

どうぞお好きな展示館からお愉しみくださいね。