ナクシャトラ

バラニ Bharani

バラニ Bharani
牡羊座13度20分~牡羊座26度40分
天文学上の星:牡羊座35、39、41番星

テーマ:The star of restraint(抑制)

支配神はヤマ。
シンボルはヨニ(女性器)。

バラニは取り去るエネルギーと同時に
再生、生み出すエネルギーを備えた
ナクシャトラです。

概要

支配神 ヤマ(死の神)
シンボル ヨニ(女性器)
支配星 金星
金星の支配神 ラクシュミー
人生の目的 Artha アルタ:富
種族 Manushya:人
性質 Urga:激しい
シャクティ(エネルギー) Apabharani shakti:取り去り、進む
ドーシャ Pitta ピッタ
エレメント Prithvi 地
グナ ラジャス・ラジャス・タマス
体の部位 足の下部
動物 雄象
カラス
一般名:Amlaアムラ (Indian gooseberry)
学 名:Emblica officinalis
ブラッドレッド
方角 西
Li, Lu, Ley, Lo

Pada:パダ

1 Pada 牡羊座13度20分~16度40分 獅子座 太陽
2 Pada 牡羊座16度40分~20度00分 乙女座 水星
3 Pada 牡羊座20度00分~23度20分 天秤座 金星
4 Pada 牡羊座23度20分~26度40分 蠍座 火星

 

バラニについて

1.創造・再生のエネルギー

バラニという言葉には、bearという意味があります。
子どもを産むという意味です。

シンボルがヨニ(女性器)であることも
また同じように生み出す力を表しています。

そこには、
この世界に新しい命を生み出す
というバラニのもつ性質が表れています。

バラニの支配星が金星であることも
クリエイティビティに影響しています。

創造する力で新しい物を生み出すエネルギーが
強く働くナクシャトラです。

2.取り去る

バラニの潜在的なエネルギーには
取り去る というパワーがあります。

支配神ヤマも死を司る神です。

どちらも
終わりを迎えたものを取り去ること
終わらせることを表しています。

死の神ヤマは
終わりを迎えた魂を
次の世界へと導くとされています。

終わりと始まりはひとつのサイクルです。
すべて役目を果たしたものは終わりを迎え
そのことによって
次に新しいものが生み出される。

永遠のサイクルです。

3.ダルマ:抑制と自制と

バラニは抑制の星とも呼ばれています。

この世界の欲望や幻想に縛られている
そんな状況においては
自分自身を律することが大切になります。

支配神のヤマは死の神であると同時に
ダルマ=義務を司る神でもあります。

ヨガのヤマ・ニヤマも関係があります。
ヤマ・ニヤマの鍛錬を通して
今世なすべきことを終わらせ
次の世界へと旅立つ準備を整えます。

大切なものを残すためには、
責任をもって義務や役割を果たしていくこと。
そうすることで、
真に大切なものがこの世界に残っていくのです。