ナクシャトラ

ローヒニ Rohini

ローヒニ Rohini
牡牛座10度00分~牡牛座23度20分
天文学上の星:アルデバラン

支配神は創造神ブラフマー。
シンボルは荷車、馬車。

創造性と芸術的な才能を備えています。
月の神ソーマ神の一番のお気に入りで
美と官能、そして、情熱や豊かな感受性をもつ
ロマンティックなナクシャトラです。

テーマ:The Star of Ascent(上昇)

概要

支配神 ブラフマー(創造神)
シンボル 荷車、馬車
支配星
月の支配神 パールヴァティ
人生の目的 Moksha モークシャ:解脱・解放
種族 Manushya:人
階級 Shudra(Worker):労働者
性質 Dhruva/Sthira:固定・永遠
シャクティ(エネルギー) Rohana shakti:成長させる・創造する
ドーシャ Kapha カパ
エレメント Prithvi 地
グナ ラジャス・タマス・ラジャス
体の部位
動物 雄蛇
フクロウ
一般名:Jamun/Java Plum/Black Plum
学 名:Syzigium cumin
方角
Oh, Va, Vee, Vu

Pada:パダ

1 Pada 牡牛座10度00分~13度20分 牡羊座 火星
2 Pada 牡牛座13度20分~16度40分 牡牛座 金星
3 Pada 牡牛座16度40分~20度00分 双子座 水星
4 Pada 牡牛座20度00分~23度20分 蟹座 月

 

ローヒニについて

1.月に愛されたナクシャトラ

神話にはこんなお話があります。

月には27人の妻がいました。
27のナクシャトラです。
彼女たちはダクシャ神の娘でした。

月は27人の住む場所に
1日に1人ずつ訪れることになっていました。

ところが、
美しく官能的で、芸術の才に長けたローヒニをとても気に入り、
ローヒニと過ごす時間が他よりも長くなってしまいました。

この状況に不満を感じるようになった26人の妻たちは、
父のダクシャにこのことを訴えます。

それを聞いダクシャは、
約束を破った月に死の呪いをかけます。

嫉妬心で父に告げ口した26人の妻たちはこの事態に後悔し、
呪いを説いてもらうように懇願しました。

けれど、
一度かけた呪いを解くことはできないため呪いが変更され、
月が死ぬことは避けられないけれど、
その後また生き返るということになりました。

このことによって、
月は、1ヶ月の間にだんだん細くなり
やがて一度消えて
その後また光を取り戻すということを
繰り返すようになったのです。

この神話は、
心が移り気なものであるということ、
そして、
嫉妬というものを生み出すものだということなど
心についての様々な面を表しています。

2.創造性と豊かさ

ローヒニには成長させるエネルギーが備わっています。

支配神ブラフマンは宇宙の創造神です。
生み出すエネルギーと同時に
成長させ、豊かさを授けるエネルギーをもっています。

あらゆるものに対して創造と成長のエネルギーを注ぎ、
豊かさを授ける力です。

望むものすべてを授ける力なので、
本当に望むもの、本当に願うものを決めるときには
注意が必要だということになります。