自分と対話する
そのための時間をとる。
そんなとても大切なことが、今、とても難しくなっているように感じます。
時間の流れは速く、そして短くなったように感じるのに、
入ってくる情報は膨大になりました。
短くなった時間の中で、洪水のように流れてくる情報をさばききれなくなりつつあります。
ゆっくりとひとつのことに集中することが難しくなり、
どこを向いてもたくさんの情報が目に入ってきて、心が常に揺れ動きます。
時間に追われ、大量の情報に飲み込まれ、
自分を振り返る時間も余裕も失っている。
健康に関することに限らず、
私という存在でこの人生を生き切るには、
他人の声ばかりを聞き、他人の思いに翻弄されるだけではなく、
自分に問いかけ、自分の中にある声と対話して、
自分自身で納得して前に進むことが大切なのだと
実感しています。
ただ、そうは言っても、
きっかけやサポートしてくれるようなツールがないと、
どう始めればよいのかわからないかもしれません。
私自身、哲学書や心理学や、
生き方や人生論などに関連した実用書などを
読むのが好きでしたが、
読んでいる最中はわかった気になっていても、
本を離れて日常に戻ると、
自分との対話などすっかり忘れてしまっていました。
そんな中、アーユルヴェーダのドーシャは
日常の中でも、ふとした時に活用できるものでした。
ですので、このサイトでは、
自分自身と対話するためのきっかけ・ツールとして、
アーユルヴェーダのドーシャをご紹介していきたいと思います。
アーユルヴェーダは古代インドから現代まで受け継がれた伝承医学。
医学としてのアーユルヴェーダでは、
ドーシャは健康維持や病気の治療に使われる理論です。
一方で、ドーシャ理論は、自己分析ツールとして、
自分自身をよりよく理解するのを助けてくれます。
アーユルヴェーダは医学から哲学的なことまで、とても広大な領域をカバーしています。
ドーシャはアーユルヴェーダを支える理論の一部ですが、基礎にあたるとても大事な柱です。
アーユルヴェーダの基本は、自分の体質を理解すること。
そして、心と体の健康維持のために、
環境や季節など自然の変化と自分の体質とを
上手くすり合わせていくことを目指します。
自分の体質を知るためのスケールのような役割を果たすのが
ドーシャです。
ドーシャを使うことで、自分との対話がしやすくなります。
ここでは、対話のきっかけとなりそうな
ドーシャについてのあれこれをご紹介していきます。