月読み

月よみ星よみ:2023年7月3日満月

7月3日20:38
満月を迎えます。

サイデリアル方式のインド占星術では
星座:いて座
ナクシャトラ:プールヴァ・アーシャーダ
の満月です。

月よみ:プールヴァ・アーシャーダのメッセージ

キーワード1:約束された成功

プールヴァ・アーシャーダには”無敵の星”という異名があります。

決して負けることのない星
成功を約束する星
そんな意味が込められています。

はるか昔
戦いの勝利のために
わざわざプールヴァ・アーシャーダを
開戦の日に選んだとも言われています。

この日に願いを込めて始められたことは成就する。
そんなエネルギーのナクシャトラです。

ただそれは楽して手に入れられるものではありません。
努力を続け、あきらめない心を持ち続ける
そうして積み重ねてきた行為の結果が
約束されるということです。

シンボルのひとつに象の牙があります。
象の牙は
ガネーシャ神がご自身の牙を折ってまで
古典を書き起こす作業を続けるという
たゆまぬ努力の象徴であり、
同時に、障害を取り除き人々の願いをかなえる
ガネーシャ神の恩寵の象徴でもあります。

諦めない心とたゆまぬ努力に対して
障害となるものが取り除かれ
成功の果実が約束される
そんなエネルギーのナクシャトラです。

キーワード2:浄化と再生

支配神は水の神アパ。

水は五大元素のひとつです。
人間の体の約60%が水分であり、
生命維持のためにとても重要な要素です。

体内にある水が滞ることなく巡回し
クリーンな状態に保たれていることは
生命維持の点からも
精神性の点からもとても大事なことなのです。

そんな水は
宗教儀式などで浄化のためによく使われています。

水は浄化し、滋養を与え、
新しいものの誕生のための基礎を整えます。

そんな浄化と再生のエネルギーが
このナクシャトラのもうひとつの顔です。

星よみ:惑星のメッセージ

木星とラーフのアスペクト

満月のとき、木星とラーフはともに
おひつじ座に滞在しています。

木星はおひつじ座のもつ
はじまりのエネルギーや情熱を抱え込み
いて座の月に9番目のアスペクトをしています。

このことによって
この満月にはおひつじ座のエネルギーがもたらされ
何かに情熱を注ぐことや
何かを始めることを後押しします。

木星と一緒におひつじ座にいるラーフは
そこにさらに勢いを加えます。

予測不能な星、混乱の星ともいわれるラーフですが、
ここでは
ラーフのもつ瞬発力や爆発的なエネルギーが
木星のもつポジティブなエネルギーを
後押しする形になり、
計画していたプロジェクトの
ロケットスタートを後押し、
成功へと導いてくれる力となります。

金星がガンダンタを経てしし座へ

この満月の後、
かに座に滞在中の金星がしし座へ移動します。

水のエレメントの星座と
火のエレメントの星座の境目は
ガンダンタと呼ばれる領域です。

ガンダンタは
カルマの結び目と呼ばれ
それは魂の成長をもたらす領域とされています。

金星のもつ華やかな世界や
愛情が伴う関係性などが
影響をうけることになります。

金星は平和や人との調和をもたらす星。
金星がガンダンタを通る期間には
世界規模の出来事でも
平和や調和が乱されるような出来事が
起こる可能性もあります。

7月10日過ぎに
金星はガンダンタの領域を抜けていきます。

それまでは少し注意して過ごす必要のある期間です。