ナクシャトラ

ナクシャトラを特徴づけるもの

それぞれのナクシャトラの個性は、様々な要素から成り立っています。

ここでは、それらの要素について簡単に説明します。

支配神 Devata – Ruling Deities

それぞれのナクシャトラには、そこに住む神々がいます。

神々はナクシャトラに個性を与えると同時に、その魂を守護する役割を果たします。

あるナクシャトラのもとに生まれた魂には、その支配神の要素が備わっています。
支配神についての理解を深めることはそのナクシャトラで生まれた人の個性を理解することにもつながります。

また、ナクシャトラには、それぞれの支配神にまつわる神話が存在します。その神話が伝えていることも、ナクシャトラの個性を表すもので、神話を理解することもとても重要だとされています。

シンボル Symbols

シンボルにはナクシャトラの隠れた意味が込められています。

ナクシャトラのシンボルには、図形や幾何学的な形のもの、植物や動物など自然界のもの、人間が作り出した道具などがあります。

また、歴史的な背景をもつもの、宗教的背景をもつもの、社会的な背景をもつもの、支配神とつながりのあるものなどがあります。

どの場合も、外側の形だけにとらわれることなく、その中に込められた深い意味を読み取ることが大切になります。

また、ひとつのナクシャトラに2つ以上のシンボルがある場合があります。その場合は、それぞれのシンボルの意味を組み合わせることで、ナクシャトラより深く理解することができます。

支配星 Ruling Planets

9つの惑星が、それぞれ3つのナクシャトラを支配しています。

惑星は支配しているナクシャトラを通して、私たちの人生や関係に影響を与えているのです。

惑星 ナクシャトラ
ケートゥ アシュヴィニ マガー ムーラ
金星 バラニ プールヴァ・パールグニ プールヴァ・アーシャーダ
太陽 クリッティカ ウッタラ・パールグニ ウッタラ・アーシャーダ
ローヒニ ハスタ シュラヴァナ
火星 ムリガシラ チトラ ダニシュタ
ラーフ アールドラ スヴァーティ シャタビシャ
木星 プナルヴァス ヴィシャーカ プールヴァ・バードラパダ
土星 プシュヤ アヌラーダ ウッタラ・バードラパダ
水星 アーシュレーシャ ジェーシュタ レーヴァティ

 

人生の目的 Purushartha

各ナクシャトラにはそれぞれ4つの人生の目的が振り分けられています。

ヴェーダ思想では、人生には果たすべき4つの目的があるとされています。この4つの目的が、それぞれの人生に意味をあたえ、また、自己実現へと導くのです。

4つの目的のことをプルシャアルタといいます。

プルシャという言葉には、「崇高な魂」「人間」という意味があり、アルタは「目的」です。この2つがつながって、プルシャアルタとは人生の目的という意味になります。

プルシャアルタは、この世に生まれた魂の本当の目的であり、人生の土台となるものです。

プルシャアルタ=4つの目的は次のとおりです。

ダルマ:徳・善行・正しい行い・調和

ダルマとは善い行いのこと。

私たち自身に対する義務、他人に対する義務、そして正しい行いをする義務です。

ダルマには、宗教的な義務、道徳的な義務、社会的な義務があり、良心に従って行動し、自然の法則に従い、社会の原則を守ることです。

アルタ:富・安全・安定・経済的な自立

アルタは富と訳されることが多いですが、もっと大きな意味で、この世で安定、安全をもたらすものになります。

富だけでなく、経済的なこと、物質的な成功、人生の中で実用的なことなどと関係しています。

安定した暮らしに必要な富・お金、安全に暮らすための家、身を守るための服、その他、安心、安全をもたらすものがアルタです。

カーマ:欲・快楽・達成

カーマは生きる上で、満足感や幸福感、心地よさを感じさせてくれるものです。

よい香りを嗅ぐ、美しいものを見る、心地よい音と聞く、肌触りのよいものに触れる、おいしいものを味わうなど、五感を通して心や体、魂を楽しませるものです。

モークシャ:解脱・自由

モークシャは解脱と訳されることが多いのですが、解脱とは、私たちを縛り付けているすべてのことから自由になることを指しています。

魂の覚醒とも言われいますが、それは、私たちは本来自由な存在であり、そこに戻るということだからです。

私たちがとらわれている生と死の繰り返しの人生からの解放であり、永遠の幸せを手に入れることです。

モークシャの達成には、まず最初の3つ、ダルマ・アルタ・カーマを獲得する必要があります。モークシャは、ダルマ・アルタ・カーマを経験した先に求めることができるものなのです。

人生の目的とナクシャトラ一覧表

ダルマ アルタ カーマ モークシャ
アシュヴィニ バラニ クリッティカ ローヒニ
プシュヤ プナルヴァス アールドラ ムリガシラ
アーシュレーシャ マガー プールヴァ・パールグニ ウッタラ・パールグニ
ヴィシャーカ スヴァーティ チトラ ハスタ
アヌラーダ ジェーシュタ ムーラ プールヴァ・アーシャーダ
ダニシュタ シュラヴァナ ウッタラ・アーシャーダ
シャタビシャ プールヴァ・バードラパダ ウッタラ・バードラパダ レヴァティ

種族Gana

種族とは3つの世界に所属する部族のことを指します。
3つの世界とは、Swarga Loka(天国)・ Prithvi Loka(地球)・ Mrityu Loka(地獄)です。

Swarga天国には神様が住み、Prithvi地球には人間が住み、Mrityu地獄には悪魔が住んでいます。27ナクシャトラはそれぞれ3つのうちのどれかの世界に所属しています。

この3つのガナの分類では、神様をDeva、人間をManushya、悪魔をRakshasaと呼んでいます。

個人の性質は、所属するガナのエネルギーの影響を受けています。

3つのガナについては、以下の通りです。

神Deva

【ナクシャトラ】
アシュヴィニ、ムリガシラ、プナルヴァス、プシュヤ、ハスタ、スヴァーティ、アヌラーダ、シュラヴァナ、レヴァティ

【性質】
・寛大で、親切で、優しく、控えめ。礼儀正しく、良い気質をもち、良い行動をとります。
・あらゆる文化的ルールや伝統に従おうとする傾向があり、保守的です。
・他人のよいところを評価し、他人の成功や幸せを妬まないようにし、口論や争いに巻き込まれないようにします。
・人であれ、動物であれ、鳥であれ、他の生命に対してとても敏感に反応します。
・慈善精神にあふれ、この世をよりよい世界にするために人類に奉仕する気持ちがあります。

人間Manushya

【ナクシャトラ】
バラニ、ローヒニ、アールドラ、プールヴァ・パールグニ、ウッタラ・パールグニ、プールヴァ・アーシャーダ、ウッタラ・アーシャーダ、プールヴァ・バードラパダ、ウッタラ・バードラパダ

【性質】
・人間は、神さまと悪魔の中間のエネルギーです。
・ある時には親切で、ある時には悪意に満ちています。
・信仰心と創造力をもっています。
・すべての規則に従う必要はないと考えていて、自分と自分の一族のために生計を立てようとします。
・現実的なタイプで、社会のルールに従うことで、物質的な快適さを手に入れ、世俗的な喜びを楽しみます。
・社会的習慣からはずれるようなことを嫌がる傾向があります。
・最善の結果を求めて、バランスをとる、交渉する、説得するなどの行動をとります。

悪魔Rakshasa

【ナクシャトラ】
クリッティカ、アーシュレーシャ、マガー、チトラ、ヴィシャーカ、ジェーシュタ、ムーラ、ダニシュタ、シャタビシャ

【性質】
・神秘的でオカルト的な性質です。
(オカルト的とは、普通の人間的論理を越えて、科学技術や量子学、形而上学に関連することを指しています。)
・頑固で融通が利かず、批判的で、小さなことでも争いに発展させる傾向があります。
・自己中心的で、自分のニーズにだけ集中し、他人のことを気遣いません。
・人間のダークサイドを表すとされ、許容度がいちばん低く、怒りやすく、厳しく、冷淡な面をもっていたりします。
・とてもつよい第六感や直感力をもち、未来志向です。
・直感力によって、ネガティブエネルギーに素早く、事前に気付きます。

性質

シャクティ

ドーシャ

エレメント

グナ

体の部位

動物

方角