季節のアーユルヴェーダ

夏はピッタ(火の要素)にご注意

夏真っ盛りになってすっかり暑くなりましたね。
毎日30℃以上の猛暑日が続いています。

この暑さにゲンナリしている方も多いと思います。

アーユルヴェーダでは、丁度冬至のころから夏至のころにかけての
太陽が北行する時期をアーダーナと呼んでいます。
太陽の力が強く、地球上の生き物から力を奪っていく季節です。

今年の夏至はもう過ぎてしまいましたけれど、暑さはこれからが本番、
太陽の力はますます強くなっていますね。

この時期乾燥や暑さから、風の要素のヴァータと火の要素のピッタが
体の中にどんどん蓄積され、過剰に働くようになります。

特に湿気の多い日本では、風の要素ヴァータより火の要素ピッタに乱れが生じます。

夏になると、やたらとイライラしている人に出くわしませんか?
いつもよりアグレッシブな人も見かけるでしょう?
衝動的な行動も夏に起こりがちだったり。
これは、過剰に働いたピッタが影響しています。

体のほうは、暑さに力を奪われて、疲れやすくなり、だるさが続いたり、
下痢をすることが増えたりしているのではないでしょうか。
皮膚のトラブルも増えますよね?
胸やけしたり、胃酸過多になったり、胃腸にも影響がでてきませんか。
皮膚のトラブルも胃腸の調子も火の要素ピッタのバランスが崩れてしまっているから。

アーダーナという体力を奪う季節のせいで、特に影響を受けるのは消化力です。
消化力は消化の火として表現されています。
体力を奪われるこの暑い時期、胃腸にある大切な消化の火の力が弱くなってしまいます。
ですのでこの消化の火をこれ以上弱くしないように注意する必要があります。

体や精神に影響を与えるほど体に蓄積されやすくなっている火の要素ピッタ。
夏の暑さを乗り切るためには、ピッタの熱を下げるような工夫をすることと同時に、
胃腸の火を消さないようにすることも同時に求められるわけです。

そのための工夫を次回からご紹介しますね。

最後までお読み頂きありがとうございました。
with sincere gratitude.