日常のアーユルヴェーダ

ディナチャリア:自然と調和する生活のための日課

アーユルヴェーダのディナチャリアについてお話しています。

まずは早朝起床のお話を続けてきましたが、それはまだディナチャリアの入り口の入り口。
これからまだまだディナチャリアは続きますよ。

ディナチャリアは毎日行うとよい日課のようなもの。
いろんな日課がありますが、そのどれも必ず、どの時間に行うとよいのかがセットです。

なぜなら、そこには自然界の法則が関係しているから。

アーユルヴェーダの基本、ドーシャ理論では、
動きを司る風の要素ヴァータ
燃焼を司る火の要素ピッタ
結合を司る水の要素カパ
の3つの要素=ドーシャが、自然界にも私たちの体内でも常に動いていると考えています。

そして、この3つのドーシャは、一日の中でそれぞれ優位に働く時間というものがあります。
このあたりのことはまた改めて詳しくお話しますが、とりあえず大まかにご説明すると、
日の出から日の入りまでの時間を3等分して、それぞれに役割分担されます。
最初の3分の1= カパが優位に働く時
次の3分の1 =ピッタが優位に働く時間
最後の3分の1=ヴァータが優位に働く時間

同じように夜の時間も、日の入りから翌朝の日の出までを3等分。
最初の3分の1= カパが優位に働く時間
次の3分の1 =ピッタが優位に働く時間
最後の3分の1=ヴァータが優位に働く時間

このそれぞれのドーシャが優位に働く時間には、その時に行うことに対して、
それぞれのドーシャの性質がサポートしてくれます。

その時間帯にすることですんなりできる
その時間帯にすることでより効果が期待できる
など、それぞれのドーシャが優位に働く時間帯とするべきことは密接な関係にあるのです。

例えば、起床。日の出前の動きの力が強く働くヴァータの時間に起きると
すっきりと起きることができても、日の出の後のカパの時間になってから
起きるとなると、カパは重さを持った結合の力の強いドーシャなので、
ヴァータが優位な時間帯よりも体が重くなり起き辛くなるのです。

こんな風に自然と調和する無理のない生き方を目指すのがディナチャリアです。

簡単に取り入れられそうなことも、ちょっと頑張らないと続かないなと思えるようなことも
ありますが、できることからひとつひとつ取り入れて頂けたらいいなと思います。

最後までお読み頂きありがとうございます。
with sincere gratitude.