大きな病気を経験したり、
ある程度年齢があがってくると
どうしても自分の健康に不安を感じてしまいませんか?
治療が終わった後も再発への不安を抱えてしまうがんであれば、
再発しないようにと考えますし、
年齢があがることで、今までより疲れやすい、疲れがとれない、
あるいは更年期の症状などを感じて、
健康が気になるようになってくると思います。
私自身、病気といったら風邪をひくぐらいで過ごしていた日々と
がんを経験してからでは、自分の体や健康に対する考え方が変わりました。
健康はいつもただ当たり前にそこにあるものではないんだということ。
自分の体が発している声に気付かないでいると
やがて大きな病気につながってしまうことがあるということ。
そうしたことを、病気をしたことで気づくことができました。
人の体は不思議です。
私自信が全く意識しないところで、
細胞達をはじめ、私の体を作り上げている一つ一つの細かなパーツは
日々自分たちの役割を果たしています。
酸素を運び、血液を循環させて、新陳代謝を繰り返し、
免疫機能は外部から入り込んだ部外者を排除しています。
こうした働きは私の指令を待たずに行われています。
さぁ、酸素を運んで。
血液しっかり流していこうか。
なんていちいち意識している人ってまずないと思います(笑)
彼らは縁の下の力持ち。
日々黙って体を支えてくれているからこそ
私達は自分の意識を体の機能を維持することに使うことなく、
仕事に取り組んだり、勉強したり、楽しんだりすることに
集中できるのです。
この小さな、でも体を支えている大きな存在達が
時にうまく稼働しなくなることがあります。
はじめは小さな稼働ミスであっても、
それがやがて大きな事故につながっていき、
体のどこかに大きな不具合が生じる=病気となってしまうのです。
最初に生まれた小さながん細胞。
本当なら体内のチームワークで死滅していくはずの細胞が
なぜか生き残り勢力を拡大していき、他の正常な細胞を脅かしていく。
どこかで小さな稼働ミスが起こったことが原因です。
では、その小さな稼働ミスはどこから起こるのでしょう?
例えば、何か強力な細菌に感染したなどの大きな事故であれば、
防ぎようがなかった出来事だといえるでしょう。
けれど、ほとんどの場合、その原因には、
その人の生活習慣や食生活、日々抱えているストレスの積み重ねなどが
関係しています。
それは自分自身で気づけないほど、とても些細なことかもしれません。
それでも、その些細な間違いが、気付かないまま放置されて
積み重なっていくことで、やがて病気といわれる症状として表面化するのです。
病気になってしまったときに
その治療を医者に任せるのは当然の行為です。
でも、病気になる前に、
小さな稼働ミスが起こってしまった段階で、
ミスを直ちに修正すること、ミスの原因を取り除くこと。
これが実は私たちが健康を維持するために一番必要なことなのです。
この小さな働き者たちがそれぞれの役割を果たせるように
私たち自身も協力する必要があります。
私たちはこの働き者たちに感謝していますか?
ねぎらってあげていますか?
日々の生活習慣や食習慣を見直すことは
この働き者たちのワークスペースを快適にしてあげることでもあり、
そのことが、私たちが自分自身で健康を護るための基礎となるのです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
with gratitude