日常のアーユルヴェーダ

ディナチャリア:朝はお口のケア

朝の日課でぜひ実践していただきたいのが、このお口のケア。

アーユルヴェーダでは朝は排泄の時間。夜の間に体に溜まった老廃物を
外に出してあげる時間です。

 

お口の中には細菌ががいっぱい

お口の中にはたくさんの細菌が住みついています。

普通の大人で、300~700種類もの細菌がいるそうです。
そして、数でいうと、よく歯を磨く人で1000~2000億個、
あまり磨かない人で4000~6000億個だということ。
すごい数ですね。

特に、朝起きてすぐは、夜の間にこれらの細菌が増殖して増えていると
いうことですので、朝起きてすぐ、何かを口に入れる前に、
まずお口の中の汚れを取ってあげることはとても大切です。

 

舌ゴケって何?

お口の汚れは歯磨きで、というのは当然ですが、さらに一歩進んで舌ゴケの
掃除をオススメします。

舌ゴケというのは、舌についた白や黄褐色のコケのようなもののこと。
これの正体ですが、食べ物のカスやはがれ落ちた粘膜に細菌が付着して
増殖したものです。

人によって、舌全体にべったりついていたり、舌の一部だけについていたり
つき方は様々ですし、舌ゴケがついている日とついていない日があったり、
これもまたまちまちです。

できる原因については、色々あって、歯磨き不足を筆頭に、ストレス、
胃腸の不調、唾液の分泌が少ないなどがあります。

 

アーユルヴェーダで舌ゴケ掃除をオススメする理由

アーユルヴェーダでは、舌ゴケは体内にアーマと呼ばれる未消化物が
溜まっているかどうかの判断の一つになります。

未消化物は、食べたものがきちんと消化されずに、栄養にも老廃物にもなれない
中途半端な状態で体に残っているものです。これが体の中に蓄積されている際の
判断基準のひとつに舌ゴケがしっかりついているということがあります。

このように、舌ゴケのチェックは体内の健康状態のチェックにもつながります。
朝一番にまずご自身の舌をチェックすることは大切ですね。

そして、舌ゴケがついていると、味覚に影響がでてきます。
アーユルヴェーダでは、五感のケアをとても大切にしていますが、
舌は、私たちが食べるものをチェック・判断する大切なセンサーであり、
消化の第一段階を担当する器官でもあります。

舌が常に良い状態になるように、毎朝きれいに整えておくという習慣は、
食事を美味しく頂き、そして、頂いた食事がきちんと消化されるために、
とても大切な日課なのです。

最後までお読み頂きありがとうございました。
with sincere gratitude.