日常のアーユルヴェーダ

ディナチャリア:朝の3点マッサージのススメ

アーユルヴェーダはオイルを使ったトリートメントがメインです。

アビヤンガ

アーユルヴェーダ発祥地のインドでは、
オイルを使った様々な治療が正式な医療として行われています。
一方で、日本では、アーユルヴェーダが正式な医療としては認められていません。
そのため、インドで行われているようなオイル治療は一部の医療機関でしか受けられず、
一部のオイルトリートメントをサロンメニューとして皆さまに提供していますので、
立場としてはリラクゼーションの一環ということになります。
それでもリラクゼーション以上のものを体験頂けるのがアビヤンガです。
アビヤンガではオイルを全身に塗った後発汗して頂き、
体に浸透したオイルの働きによって健康な心と体を作ります。
定期的にトリートメントを受けて頂くことで、
ストレスに負けない心と体が手に入りますので、
ストレスの多い現代社会に生きる人々には
ぜひ受けて頂きたいトリートメントです。

それでも、費用や時間のこともあり、
そんなにたびたびサロンに通うのは難しいことも。

 

3点マッサージ

アーユルヴェーダでは日々の過ごし方をとても大切にしています。

サロンでのトリートメントをそうそう受けられない方にも
アーユルヴェーダでは、日課として、頭・耳・足の3か所を
オイルでケアすることを勧めています。
この3点マッサージはできれば朝行うのが理想です。

セルフアビヤンガの場合、本来ざっと全身にオイルを塗って
シャワーを浴びたり入浴したりすることがお勧めです。
けれど、朝の忙しい時間帯にそれができる人はなかなかいないと思います。

体の不調を抱えていて、その改善のために毎日きちんと実践したいという人や
ヨガやアーユルヴェーダの実践者として体だけでなく精神を鍛えたいという人など、
しっかりとした目的がないと、朝それだけの時間をとるのは難しいものです。

全身のセルフアビヤンガをするだけの時間のないという人には
3点マッサージを勧めています。
アーユルヴェーダの古典にも、頭・耳・足の3か所にオイルを塗ることで
どんなよいことが期待できるのかが書かれています。

3か所であれば、それほど時間も取りません。
朝の時間を少し調整するだけで、日課として取り入れることは難しくないと思います。

全身にオイル塗布の場合は、その後、発汗のためにシャワーや入浴が勧められていますが、
3点マッサージの場合は、スキップして構いません。
もちろん、朝にシャワーを浴びる習慣の方などは、シャワーの前に3点マッサージをしてから
シャワーを浴びるとよいと思います。

 

工夫が必要

3点マッサージを朝の日課として行う際には少し工夫が必要です。

1.頭に塗るオイルの量をぐっと減らすこと。
オイル塗布の後シャワーの予定がなければ、
その日一日つけていても大丈夫な量に調整されるといいですね。
2.足にオイルを塗った後に、専用の靴下をはくなどして床を汚さないようにすること。
主に足裏にオイルを塗るので、そのままでは床に足をおろせません。
専用の靴下、スリッパなどを用意しておくとよいです。

大きくはこの2点でしょうか。
こうしたことを踏まえて、ぜひ日課に取り入れて頂きたいと思います。

具体的なやり方は次回。

最後までお読み頂きありがとうございました。
with sincere gratitude.