アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダの体質論ことはじめ ドーシャ3

前回はドーシャが何でできているのかというお話でした。

今回はドーシャがどのようにひとりひとりの個性を
作っているのかということを説明します。

ドーシャが個性を作っている

誰の体の中にも
3つのドーシャがあります。

ただ
3つのドーシャの配分がひとりひとり違うのです。

配分というと分量のように思いがちですが、
分量というより、
それぞれの出力パワーが違うという感じです。

ヴァータが強く働く人
ピッタが強く働く人
カパが強く働く人
あるいは、
ヴァータとピッタが同じぐらいの強さでカパの力が弱い人
ピッタとカパが同じくらいの強さでヴァータの力が弱い人
など
ドーシャの強度が違うといった感じになります。

ドーシャは以下の7つの組み合わせに分けられます。
・ヴァータが強い
・ピッタが強い
・カパが強い
・ヴァータ・ピッタが強い
・ヴァータ・カパが強い
・ピッタ・カパが強い
・ヴァータ・ピッタ・カパの3つが同じくらい

大きくは この7つのカテゴリーにわけられますが
実際は、それぞれのカテゴリー内でも
個人によって各ドーシャの力のバランスは微妙に違います。

この微妙なバランスの違いが個人の個性となっている
というのがアーユルヴェーダのドーシャ体質論です。

性格にしても体質にしても、
生まれてから今現在までの生活環境や教育などによって
作られてきた部分があります。

けれど その部分は
もともとあったオリジナルの設計図に
付け加えられたものです。

生まれたときには、
それぞれが自分だけのオリジナルの設計図を
与えられています。

その設計図を構成する基本要素として
3つのドーシャがあるという考え方です。

生まれながらの体質や気質を知ることは
自分をよりよく理解することです。

自分にとって、
どんな食べ物があっているのか、
どんな運動があっているのか
どんな生活習慣で過ごすのがよいのかなど
体調を整えるのに
必要なこと不要なことがわかるようになります。

精神面についても同じです。
どうしていつもイライラするの?
どうしていつも消極的になってしまうの?

同じ出来事を体験しても
人によって反応の仕方は千差万別です。

どうしてそうなるのか?を知ることは
精神的負担を減らすことにつながります。

アーユルヴェーダの体質論では
体質の違い、気質の違いを
ドーシャのバランスで説明します。

日々できるだけ心地よく過ごしたい
充実した日々を過ごしたい
よりよく生きたい

そのためには
まず、自分自身をよく知ることが大切です。

自分を理解するための方法は
医学的方法から心理学的方法まで
世界に山のようにあるかと思います。

そんな中で
アーユルヴェーダの説く体質論は
シンプルな理論でありながら
体と心の性質を同じ理論で理解していること
自然との一体感を感じられること
深淵な哲学的思想が組み込まれていること
などから
自己分析の方法としては
少し特殊な部類になっていると思います。

分析結果をただ与えられるのではなく
自ら思考しながら分析したい
分析した結果を生活に活かしていきたい
という方にお勧めです。

ご自身のドーシャタイプを探る過程そのものが
自分をよりよく理解することにつながります。