アーユルヴェーダ

ドーシャを日常で使う:準備篇ドーシャの説明

・アーユルヴェーダに触れる機会を提供する
・アーユルヴェーダを日常の中で活用する方法を紹介する

がテーマです。

アーユルヴェーダの中の様々な理論の中で、まず知って頂きたいのが、
体質論

体質論とはトリ・ドーシャ説とも呼ばれて、次の3つのドーシャがベースになっています。
ヴァータ
ピッタ
カパ

体質論はドーシャが基礎になっていて、ドーシャは
・自己分析に役立つ
・人間関係の悩みを解決する糸口になる
・自分自身の体調管理にも使える
など、日々の暮らしの中のあらゆる場面で活用できるものです。

この体質論のもととなるドーシャを日々の生活のなかで活用する方法をこれからご紹介していきます。

まずは、準備編。
準備編では、まず、ドーシャについての基礎知識をお伝えしていきます。

ドーシャを日常生活で活用するために必要なこと

アーユルヴェーダでは、自然にも人間にも同じ生体エネルギーが働いていると考えています。この生体エネルギーがヴァータ・ピッタ・カパです。

誰でもこの3つのドーシャを体内にもっているのですが、言い換えれば、ドーシャが私たちの体や心を作り上げているということになります。

この3つのドーシャすべてが体内で働いているわけですが、その働きには強弱があります。
・ひとつのドーシャが飛びぬけて強く働く場合
・2つのドーシャが強く働く場合
・3つとも同じように働く場合
この3つがあって、さらに、それぞれの場合でもその中のドーシャの強弱のバランスはさまざまです。こうして緻密に組み立てられたドーシャの絶妙なバランスが、ひとりひとり異なる体質や個性となって現れる。これが体質論のベースになります。

この私たちの体質や個性の基盤となるドーシャについて、知って頂きたい要素は4つ。
・ドーシャは何からできているのか
・ドーシャの働き
・ドーシャの性質
・ドーシャのバランス

では、順番にお話ししていきますね。

1.ドーシャは何からできているのか

ドーシャは自然界を作り上げている5大元素からできています。
5大元素とは、空・風・火・水・土

3つのドーシャはこの5大元素が二つ組み合わさってできています。
ヴァータは空と風
ピッタは火と水
カパは水と土

ドーシャがどの元素でできているのかということは、ドーシャが持つ性質を決定しているので、とても大事なポイントです。

2.ドーシャの働き

それぞれのドーシャには担当している働きがあります。

・ヴァータ:動き
体内のすべての動きはヴァータの機能です。手足の動き、筋肉の動き、呼吸、心臓の鼓動、 細胞内で起こる動き、そして神経系に関する動きもヴァータになります。

・ピッタ:燃焼
燃焼とは物質を変化させて熱を生み出すものです。ですので、体の中でのピッタの働きは消化、代謝、体温などになります。消化には、食べ物の消化はもちろん、知的な消化も含まれます。体の中に入ってきた栄養のもとになる物質を体の中で利用できるものに変化させるのが食べ物の消化、入ってきた情報を自分にとって必要なものとして変化させて取り入れるのが知的な消化です。

・カパ:結合
ヴァータの動きやピッタの燃焼が働くためには、場所が必要です。その場所を作っているのがカパです。カパは物質同士を結合し、安定した状態に維持する働きをします。カパには細胞を潤し、 関節がなめらかになるようにする働きもあり、免疫機能もカパの働きです。また、精神的な安定もカパの働きが関係しています。

3.ドーシャの性質

ドーシャにはそれぞれに性質があって、その性質が体質を左右します。性質はそもそもポイント1のドーシャを作っている元素の性質がもとになっています。

ヴァータ:冷たい・軽い・乾いた・移動する など
ピッタ:温かい・軽い・油っぽい・鋭い など
カパ:冷たい・重い・油っぽい・ゆっくり など

こうした性質は、ドーシャのバランスを正しい状態に戻すのに必要になります。乱れたドーシャをもとの状態に戻すためには、ドーシャが持っている性質を利用するのです。

4.ドーシャのバランス

ドーシャのバランスとは何かを説明しますね。
誰でも体内に3つのドーシャを持っていますが、どのドーシャが強く働くのかはひとりひとり異なります。

例えば、
ヴァータやカパに比べてピッタが強く働くタイプはピッタタイプ。この場合、ピッタの性質がヴァータやカパの性質よりも体内で強く働いていて、その状態がその人にとっては普通の状態です。
このピッタタイプの体質の人が、周りの環境や季節、食生活など様々な要因によって、ピッタよりもカパが強く働くようなドーシャバランスの状態になったとしたら、それはその人にとってバランスが乱れた状態になります。場合によっては、カパが原因の体の冷えやだるさなんかを感じているかもしれません。

バランスが取れた状態とバランスが乱れた状態の違いわかりますでしょうか?

ドーシャのバランスはこうした働きの強さの違いが現れたものですが、バランスが乱れたときには、「ピッタが増えている」あるいは「ピッタがあがっている」、「ヴァータが増える」「ヴァータがあがる」といったような表現を使います。覚えておいてくださいね。

ここまでのドーシャの解説は、あくまでも基本のキ的な要素のみに絞っています。ドーシャはとっても奥が深くて、詳しく知れば知るほど日常生活での応用の幅が広がります。ドーシャについてのもっと詳しい説明は、今後追加していく予定です。

こちらは、以前にドーシャについて簡単に説明した記事です。よければ読んでみてくださいね。

さて、ここまでざっとドーシャの説明をしてきました。
次回は、ドーシャがどう体質にかかわっているのかを説明していきます。