仕事場での役割や担当する作業には得意不得意があります。
慣れや訓練などによって
出来ないことが出来るようになる
ということもありますが、
「そもそもそういうことは苦手なの」といった
仕事内容や作業内容もあるでしょう。
そうした苦手なことの理由には
能力云々ではなく
ドーシャタイプの性質による
ということもあるようです。
それぞれのドーシャの特質には
得意なこと不得意なことがあるのです。
苦手なことであっても
どうしても乗り越える必要がある
乗り越えたいと思うのであれば、
努力や工夫することでそれは可能でしょう。
けれど
あえて苦手を選択する必要がないのであれば、
得意なことを優先するほうが
自分の良さを活かすことができて
自己肯定感もあがるはずです。
自分のドーシャタイプの特質が分かれば
自分がどんな仕事や作業に向いているのかを判断する
ひとつのヒントになります。
それが分かっていると
自分はできない人間なのだと
自分をむやみに責めることもありませんし、
他人と比べて落ち込んだりしなくて済むのではと
思うのです。
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ヴァータ
ヴァータタイプの特徴
・注意力が長く続かない
・瞬発的に考えたり行動したりする
・スイッチをオンオフするように、活動期と休息期が切り替わる
・創造力、思考力、新しいこと、方向転換するような役割が得意
・建設的なことは苦手
・多様性を好む
・頭の回転が早い
・繊細で知覚が鋭い
・ストレスがかかると不安になる。
・想像力豊かで、物事を柔軟に考える力がある
ヴァータタイプに向く仕事や作業
・革新的で創造性を発揮できる
・新しいアイデアが求められる
・新鮮なプロジェクトやコラボの可能性がある
・教える、話す、書くなどの能力を発揮できる機会がある
・コミュニケーションが活かせる
・新しいことに取り組める
・変化とともに成長できる
・変化に富んでいる、あるいは、多様性がある
・たくさんの仕事をこなす、あるいは、いくつもの異なることに取り組める
ヴァータタイプが気を付けたいこと
・効率性や組織力については弱い部分がある
・組織はあなたのためになることもあるけれど、束縛になることも
・揺らぎやすいので、安定した状態を保つことを心がけるとよい
例えば、毎朝の瞑想や規則正しい食事、あるいは、決まった夜の日課など
規則的に繰り返し行うようなことが役立ちます
・忙しさに圧倒されやすいので、忙しい時期には、意識的に息抜きの時間をとることが大切
ピッタ
ピッタタイプの特徴
・頭の中がよく整理されている
・決意が固い
・物事を「正しく」行いたいという欲求を持つことが多い
・情熱と集中力がある
・大きなことを成し遂げる強さと意欲がある
・挑戦することにやりがいを感じる
・達成することに喜びを感じる
・仕事を進める気力、野心、効率性、やり抜く精神がある
ピッタタイプに向く仕事や作業
・熱心さと決意でチームを導くリーダーやマネージャー的なポジション
・ひとつのことに集中して打ち込めるようなこと
・正確さや細かさが求められるようなこと
・挑戦する機会が与えられていること
・ゴールが設定されているとモチベーションがあがる
・見返りがないと意欲がそがれることがある
・組織がしっかりしていて、成長や達成の余地があるような職場
ピッタタイプが気を付けたいこと
・成長できているかがモチベーションになるため、ある場所で成長しきったと感じたら、
他へ移りたくなり、移らなければ、飽きたり、ストレスを感じたりすることがある
・完璧さを追求しすぎてストレスになることがある
・気力や決意の力が強いので、楽しくない状況でも
目標達成するまで無理に留まろうとして疲弊するまでがんばってしまう
・燃え尽き症候群に注意
・歌集中にならずベストの状態を保つために、息抜きのための余暇の時間をとるとよい
カパ
カパタイプの特徴
・ゆっくりで、着実で、ゆったりしている
・協力的で、何かを育て上げる人であり、完成させる人
・チームの中では、理性的で実用的な発言をする貴重な存在
・変化を嫌う
・長期的な視野にたち、思慮深い方法で物事を進める
・抜群の誠実さがあり、首尾一貫していて、信頼できる
・忠実さと責任感をもって最後までやり抜く力がある
・決まったことを繰り返すことが苦にならない
カパタイプに向く仕事や作業
・長期にわたってじっくり取り組めるようなこと
・他の人をサポートするようなポジション
・本来の育成のセンスや地に足のついた指導を実施する機会がたくさんあるような役割
・堅実さや支援を中心軸におくような役割
・繰り返し行われるルーティンワークのようなこと
・伝統的なことや時間をかけることがよいとされるようなこと
・教師やコーチ、チームをサポートするようなこと
カパタイプが気を付けたいこと
・成長の機会がなくなったり、満足感を得られなくなっても、同じポジションを手放すことが難しい傾向がある
・変化の速い環境はストレスになる傾向がある
・仕事を持続させるためには、仕事が退屈にならないように変化も取り入れる
・要求や意見をもっとオープンに伝えたり、柔軟性を養う努力も必要
・エネルギーが滞りやすい傾向があるので、立ち上がったり、動いたりといった体を動かすことを取り入れるとよい
・ひとりこもっての作業を好む傾向があるので、同僚と話す時間を作ったりして、チームの一員であるという感覚をもつことも大切
あなたのドーシャに耳を傾け、自分と対話する
ドーシャは仕事のスタイルや好みに影響しています。
ドーシャによって、得手不得手やエネルギーの状態、仕事の取り組み方などに違いがあります。
目標設定や、最適な仕事環境などについて考えるときには、こうしたドーシャの違いを考慮するとよいでしょう。
自分に適した仕事や仕事環境は何かを見つけるのは難しいものです。
こうしたドーシャの特徴を参考にしながら、自分はどうかな?と自分自身の心に尋ねてみてください。
まずは、自分自身の個性を理解すること。
そして、次にやるべきことは、本当にやりたいこと、なりたい自分が何かを見極めることです。
結局のところ、自分で自分を分析する、自分に問いかけてみるなどして、自分自身で気付くしかありません。
上に挙げたドーシャタイプの特徴を頭におき、自分がどのタイプかを考えながら、次のような質問を自分に問いかけてみてください。
・どんなことを上手くできる?逆に上手くできないことは?
・どんな仕事に就きたいと思っている?理想の働き方は?
・仕事の中で、自分の個性をどう活かせる?
・仕事の中で、やりがいや喜びをもたらしてくれるのはどんなこと?
・役に立っていると感じるのはどんなことをやっているとき?
こうした質問は一部ですので、ご自身の状況に応じて、質問の内容は変わるでしょう。
大事なのは、毎日時間をとって、自分と対話することです。
仕事は、私たちの時間やエネルギーの大部分を占めるほど大きな存在です。
そのため、最適な仕事を見つけるというのは、人生で最も重要なタスクのひとつになります。
世界が劇的に変化し続けている現代社会において、自分は何をしたいのか、どんな風に働きたいのか、何が幸せな気持ちにさせてくれるのかなどについて考えながら仕事と向き合うようになってきています。
そして、こうしたいという思いが出てきたら、選択する、決断することが必要になります。
そのときによくあるのが、「もし選択を間違えたら?」と不安になること。
けれど、大丈夫です。「間違った道」なんてないのです。
選んだ道が行き止まりになっていたら、他の道を検討したらよいだけ。
途中で違ったなと思ったら、違う道を選び直せばいい。
間違いはないのです。どんな道でも、選んだ道での学びや体験は、必ず次に新しい道を決めるときの助けになります。
正解も不正解もない。ただ、道が続いているだけです。
そして、どんな道もあなたの道です。
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この記事は、以下の記事を参考にしています。
Tailr Your Profession to Your Dosha
Understanding the Doshas at Work