ギーを作るの必要な素材・道具をご紹介します。
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素材
無塩バター
・無塩バターで作りましょう
ギーを作るときには無塩バターを使います。
アーユルヴェーダでは、ギーは冷性のものに分類されます。アーユルヴェーダを実践するのにギーを活用したい方は、必ず無塩バターで作ることが大事です。
もし間違って有塩バターで作ってしまったら?
実は有塩バターでも作ることができます。私はまだ試したことはないのですが、アーユルヴェーダスクールに通っているとき、クラスメイトが有塩で作ってしまったと言ってスクールの先生に相談していたことがありました。先生の回答は、食事に使うだけなら有塩でも大丈夫だから、食用として使ってくださいということでした。
アーユルヴェーダではギーは肌に塗ったり目にいれたりと食用以外にも使うので、そうした別の用途で使う場合は当然有塩のものは使えません。
また、ギーをアーユルヴェーダの理論に則って、ドーシャを整えるとか、体調管理に活用するなどの場合もやはり無塩バターになります。なぜなら、有塩だと、ギーが本来持っているとされる性質が変わってしまうから。
普段の食事に、バターと同じ感覚で使うのであれば、有塩でも問題はないので、もし、間違って有塩バターで作ってしまってもご安心くださいね。
・発酵バターはどうでしょう?
ギーを発酵バターで作ることは物理的に可能です。
発酵バターは乳酸菌をいれて発酵させたもので、独特の風味、香りがあります。その風味を活かしてお菓子作りなどに使われているようですので、わざわざギーにしなくてもよいように思います。
私も一度発酵バターでギーを作ったことがありました。普段ギーはどんな料理にも使えるのですが、発酵バターで作ったギーは独特のバターの強い香りがあって、料理によっては向き不向きがあるように思いました。
発酵バターがダメではないでしょうが、通常のものより高価ですので、そのままバターとして使うほうがよいように思います。
・バターの量
一度に作る分量は500gぐらいが適当です。
一度に作る量が少なすぎると、何度も作らなければならなくなり、手間に感じてしまいます。逆に、面倒だからと一度に大量に作ると、何か月も残ったりします。冷蔵庫で半年ぐらいはもつと言われていますが、ギーもできれば新鮮なものがよいので、500gぐらいがお勧めです。
・わたしが使っているお勧めのバター
よつ葉乳業 北海道よつ葉バター 食塩不使用 450g
国内産でサイズも手ごろです。スーパーなどにおいていることもあり、手に入りやすいです。
2個セットだと割安です。バターは冷凍保存できるので、まとめ買いしてもよいかと。
フォンテラ ニュージーランド産 グラスフェッドバター 454g
グラスフェッドというのは、エサが牧草だという意味。牧草がエサだとビタミンなどの含有料が増えます。最近では、アニマルウェルフェア(家畜福祉)も考慮されるようになってきています。フォンテラ社はアニマルウェルフェアにも考慮した活動を行っているようですので、わたしはこちらの商品を使っています。
道具
鍋
ギーができたら容器に移し替えるので、注ぎ口のあるタイプがおススメです。移し替えるときに鍋の側面をつたってこぼれないようなものがよいです。
素材はステンレスかホーローがお勧めと言われています。どちらも熱伝導率がよいからのようです。ギーを作った後は、鍋の底に焦げが残りますので、洗いやすさも大事かもしれません。
わたしも必ずステンレスかホーローを使っています。どちらも作り終えた後の掃除もしやすいように思います。特に白のホーローだと鍋の底の様子がよくわかって便利です。
私が愛用しているのは、こちらのホーローのミルクパン。ギーを作る以外にも、一人分のオートミールを作ったり、ゆで卵を作ったりと、ちょっとしたことに使える便利なお鍋です。この大きさで500gのバターが丁度です。
月兎印 ミルクパン 14cm ホワイト
ギーを入れる容器
無印良品 耐熱ガラス丸型保存容器
500gのバターからできるギーが丁度入る大きさで手ごろに使えるのがこちらです。お値段も手頃で、冷蔵庫の中でもあまり邪魔にならずに便利です。
無印良品 耐熱ガラス丸型保存容器
約直径9.5×高さ11cm 約500ml
野田琺瑯 バターケース 450g用
ギーの入れ物にもこだわりたい方にはこちらをお勧めします。これにギーを入れるとちょっと特別感が増します。
茶こし
シンプルな作りで不要な突起がなくて洗うのが楽。ギーの時にはこの茶こしを使っています。
無印良品 ステンレス 茶こし 幅7.5×長さ17.5cm
ギーをこす紙
ガーゼを使う、コーヒー用のペーパーフィルターを使うなど、アーユルヴェーダの仲間内では色々な方法を試しているようです。
オイルをこすような感じになりますが、たんぱく質など色々と不純物もあるので、粗すぎても細かすぎても上手く行きません。
コーヒー用のドリッパーとペーパーフィルターを試したことがありますが、途中で目詰まりして、2、3度ペーパーを取り換えることになりちょっと面倒でした。ペーパーの質によるのかもしれませんが、今はこの方法は使っていません。
わたしが愛用しているのは、こちらの料理用のリードクッキングペーパー。ある程度熱に強く、余分な油を落とすのに使えるタイプなので、きれいにこすことができます。
リード ヘルシークッキングペーパー
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素材となるバターと道具が揃ったら、早速ギー作りをお試しくださいね。
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・ギーの作り方