アーユルヴェーダのトリートメントに使うオイルは
通常セサミオイル(ごま油)がベースになっています。
セサミオイルは温性。温める性質のオイルです。
そのため、暑い夏の季節にセサミオイルベースの
オイルを使うと、温性が強くなりすぎることがあります。
夏でもヴァータ(風の要素)の働きが強くなっている人などは、
セサミオイルを使ってもよいのですが、
ピッタ(火の要素)の働きが強くなっている人にとっては、
セサミオイルは温め過ぎになってしまいます。
そこで、セサミオイルの代わりに使用されるのが、
ココナッツオイル。
ココナッツオイルは冷性、冷やす性質を持っています。
アーユルヴェーダでは、
体に塗るオイルも
食事の内容も
生活習慣も
すべて、
その物、あるいは、その事(行動)が
体を冷やすのか、温めるのかによって
使い分けることを大切にしています。
暑い夏、体や頭をクールダウンしてあげる必要があるときには、
冷やす性質をもつココナッツオイルがお勧めなのです。
ココナッツオイルで体を冷やすといっても、
体に塗ったとたんに、肌表面がヒエヒエ~、クゥ~ル、
となるわけではありません。
ココナッツオイルが体内に入ることで
結果的に体が冷えるのです。
自宅でボディトリートメントなんて面倒という方には、
ヘッドマッサージに使用されることをお勧めします。
熱くなった頭がクールダウンするのを感じて頂けると思いますよ。
甘く漂う香りも癒してくれますし。
ヘッドマッサージに使用されるのであれば、こちらがお勧めです。
インドの南部に位置するケララ州では、
ボディトリートメントにココナッツオイルが
よく使用されるようですが、
反対に、インドの北部では、
ココナッツオイルはあまり使用されないとのこと。
土地の気温差の違いですね。
ココナッツオイルの使用が勧められるのは、
暑い季節、
暑い場所、
そして、ピッタ(火の要素)が強くていつも体が熱い人、
ということになります。
ココナッツオイルは何も
ボディトリートメントやヘッドトリートメントに
使用されるだけではありません。
といいますか、普通ココナッツオイルといえば、
食事用の油を思い浮かべる人がほとんどですよね。
ココナッツオイルは夏の食事にもお勧めです。
ココナッツの甘い香りがお嫌いでなければ、
野菜炒めでもなんでも
いつも使うオイルに変えてココナッツオイルを
使ってみられるといいと思います。
少し前に盛大なココナッツオイルブームがありましたので、
今では、その辺のスーパーの棚にも
ココナッツオイルが並んでいたりしますので、
この夏、ぜひ手に取って試してみられたらと思います。
ココナッツオイルもいろんな種類があって、
それぞれちょっとずつ味や香りが違ったりします。
お気に入りのものを見つけて頂けるといいなぁと思います。
私はこちらのココナッツオイルが好きですね。
癖なく、とてもシンプルな感じです。
この夏ココナッツオイルを活用してみませんか。
最後までお読み頂きありがとうございました。
with gratitude